この記事では、Minecraft Java Edition(バージョン1.17.1)の情報をもとに執筆しています。
そのほかのバージョンや機種などでの動作は保証できません。

コマンドに出てくる記号の意味を知りたいマインクラフター
「コマンドに出てくる『~』や『^』ってどういう意味なの? ほかにはどういう記号が存在するのかな? 全部覚えないとコマンドってできないのかな……」
こんな疑問を解決します!
- 座標を示す記号2種
- コマンドを打つ際に使用する記号9種
- 記号は使っていくうちに覚えていけばOK
こんにちは! マインクラフターのなつめ(@natsume_717b)です。

マイクラ歴は5年程で、最近は脱出マップを配布・制作しています!
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今回はコマンドで使用する記号について解説していきます。
まずは座標に関する記号を2種類解説、その後はそれ以外の記号を9種紹介します。
また、記号に関して覚えるべきなのか否かについても説明していますので、コマンドを勉強し始めたのはいいけど、どういう対応を取ればいいのか分からないなんて方に役立ちます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
座標を示す記号2種

コマンドを使う上で、座標を示す記号は2種類存在します。
- ~(チルダ)
- ^(キャレット)
どちらも基本的にはコマンドを実行している座標と同じ場所を示すために使いますが、数字と組み合わせることで異なる挙動を示します。
それぞれの記号を詳しく見ていきます。
1: ~(チルダ)
~(チルダ)は座標を基準として座標を表す記号です。
少しややこしい表現ですね。
少しずつ解説していきます。
まず、ゾンビを召喚するコマンドにチルダを使用して打ちこむと以下のようになります。
/summon minecraft:zombie ~ ~ ~
座標部分にチルダが3つ存在します。
これはそれぞれXYZを数字で指定する代わりに、チルダを指定しました。
このコマンドを実行した場合、チルダはコマンドが実行された場所と同じ場所を示すので、コマンドの実行場所にゾンビが召喚されることとなります。
ここまでは大丈夫かと思います。
チルダだけを単体で使うとコマンドの実行場所と同じ座標を示すということです。
鍵となるのはここからで、チルダと数字を合わせて使うと複雑なことができるようになります。
チルダは座標を基準としていますので、数字を絡めるとコマンドの実行場所から指定した数字だけ離れている場所を指定することができます。
例えば、コマンドの実行場所から高さが10マス上の場所に召喚したいという場合は「~10」といった書き方をすればOKです。
コマンドとして書き込むと
/summon minecraft:zombie ~ ~10 ~
といった感じになります。
この時数字の前にマイナスを使用すれば、コマンドの実行場所よりも低い値を指定することも可能です。
/summon minecraft:zombie ~ ~-10 ~
この場合はコマンドの実行場所から10マス低い位置にゾンビが召喚されます。
チルダは座標(XYZ)から足し算引き算することができる記号ということですね。
2: ^(キャレット)
^(キャレット)はチルダと違い、コマンドの実行者の向きを基準として座標を示します。
キャレットのみをコマンドに使用した場合は、チルダと変わらずコマンドの実行場所をそのまま示すことになります。
その様子をテレポートコマンドで解説していきます。
/tp ^ ^ ^
上記のコマンドを実行すると、その場にテレポートします。
(実質何も起きていないようなものです)
コマンドを実行した場所そのものを示すという、先ほど説明した通りですね。
では、このコマンドのキャレットに数字を絡ませてみましょう。
1つ目のキャレットに10を書き足してみます。
/tp ^10 ^ ^
このコマンドを実行した場合、コマンドの実行者から10マス右にテレポートします。
これはチルダがXYZを基準にしていたのに対して、キャレットはその瞬間のコマンドの実行者の向きを基準として、左右上下前後に数字が影響を及ぼすからです。
なので、どの方角を向いていても右側に10マステレポートします。
仮にキャレットではなくチルダに置き換えた場合
/tp ~10 ~ ~
となりますが、この場合、今いる座標からX座標に+10した場所に移動してしまいますので、どの方向を向いていたとしても特定の位置にテレポートすることとなります。
これがチルダとキャレットを明確に使い分ける理由です。
コマンドを打つ際に使用する記号9種

ここからはチルダ、キャレットを除くコマンドで使用する記号を9種類紹介します。
先ほど紹介した2種類に比べると理解すべき要点が多くないので簡単な説明と共に具体例を載せていきます。
9種類の内訳は以下の通りです。
- /(スラッシュ)
- @(アットマーク)
- :(コロン)
- {}(波括弧)
- [](角括弧)
- ”(ダブルクォーテーション)
- =(イコール)
- ,(カンマ)
- ’(アポストロフィー)
ものによっては、別の呼び方が存在するものもありますが、当記事では括弧で囲んだ名称を使用していきますので、よろしくお願いします。
1: /(スラッシュ)
/(スラッシュ)はチャット欄にコマンドを書きこむのに必須な記号です。
スラッシュを文頭に書き込むことで、「この文章はコマンドですよ」という意味を付与してくれます。
実際にやってみると以下のようになります。
/give @a minecraft:diamond 1
言うまでもありませんが、赤文字部分がスラッシュです。
このスラッシュを除いた状態で打ちこむと、ただのメッセージとして表示されるだけです。
またコマンドブロックに打ち込む場合はスラッシュが不要なので、あくまでもチャット欄にコマンドを打ちこむ際に必須なものです。
2: @(アットマーク)
@(アットマーク)はターゲットセレクタ―の指定に必要なものです。
ターゲットセレクタ―とは、そのコマンドの対象を決定するものです。
@○といった具合に、@(アットマーク)にアルファベットを一つ書き加えて指定することができ、その種類は5つ存在します。
ターゲットセレクタ―自体は6種存在し、@を使った5種類とプレイヤーIDを指定する方法があります。
詳しくはコマンドの対象は全部で6種類!それぞれが意味するものを解説します【マイクラ】を参考にしてください。
@が使われている部分は、コマンドの対象を指定しているということを知っておけばOKです。
3: :(コロン)
:(コロン)はアイテムIDやエンティティのIDを指定するのに必要です。
実際にコロンを使用しているコマンドは以下のようなものがあります。
/give @a minecraft:diamond 1
/summon minecraft:armor_stand ~ ~ ~
コロン単体で何かをすることはないので、あくまでもIDなどを指定する際に使用されている記号と覚えておけばOKです。
4: {}(波括弧)
{}(波括弧)はNBTタグを付与する際に使用します。
ただ、NBTタグといわれてもなんのこっちゃだと思います。
なので、NBTタグという言葉は1度置いておいて、情報を追記するのに波括弧を使用するということをまずは覚えてしまいましょう。
実際に情報を追記した(NBTタグの指定をした)コマンドを見てみましょう。
アイテムIDの後ろに波括弧を続けています。
/give @a minecraft:diamond_sword{Damage:100} 1
ダイヤモンドの剣を付与するコマンドですが、そのダイヤモンドの剣に{Damage:100}という情報を追記しています。
これは耐久値が100減ったことを指示しています。
このように様々なデータを扱うことができるので、波括弧を扱うコマンドは比較的上級者向けとも言えます。
ただし、使いこなせるようになったときはコマンドで出来ることが段違いに幅広くなります。
5: [](角括弧)
[](角括弧)は波括弧とはまた違った使い方をします。まず覚えるべきはターゲットセレクタ―に条件を付与するのに使うことですね。
ターゲットセレクター(@を使用したものに限る)の後ろに角括弧を繋げることで、ターゲットセレクターが対象とする中から、さらに角括弧内の条件を満たす対象だけに絞ることが可能です。
今回はワールドにいるすべてのプレイヤーを対象とする@aで例を出します。
/give @a[tag=rice] minecraft:diamond 1
上記のコマンドでは@aを指定していて、かつ[tag=rice]とありますのでriceというタグを持っている、このワールドにいるプレイヤーすべてを対象にするようにしています。
このように6種類しかない、@を使用するものに関しては5種類しか存在しないターゲットセレクターを角括弧を使うことで、さらに細かく条件を指定することができます。
また、ターゲットセレクター以外にもNBTタグを設定する時にも使用することがあります。
/give @a minecraft:diamond_block{CanPlaceOn:["minecraft:dirt"]} 1
このコマンドでは、土ブロックにしか置けないダイヤモンドブロックを付与させます。
CanPlaceOnが設置可能なアイテムを指定するNBTタグです。
詳しくは【Java版】CanPlaceOnで設置可能なブロックを設定しよう!にて解説しています。
ターゲットセレクターに付属させて対象を絞る以外にも、括弧を幾つも使うときにも登場します。
括弧を幾つも使っていると複雑なので、しっかりと覚えるのは難しいです。
こういう場合は覚えるというよりも、ひな型となるコマンドをメモ帳などに保存しておきましょう。
6: “(ダブルクォーテーション)
“(ダブルクォーテーション)は言葉を入力したい場合や括弧を複数使用する場合に活用される記号です。
括弧と同じく、”○○”といったように囲んで使います。
前述した角括弧の項目でもダブルクォーテーションを使用しているコマンドがありますね。
/give @a minecraft:diamond_block{CanPlaceOn:["minecraft:dirt"]} 1
このように括弧と同様の使い方をする場合もあれば、言葉を入力するために使用する場合もあります。
言葉として認識させるために使用するコマンド例がこちら。
/title @a title "タイトル"
/tellraw @a "メッセージ"
上のコマンドは画面に文字を表示するtitleコマンド。
下がメッセージを送るtellrawコマンドです。
それぞれ「タイトル」や「メッセージ」といった文面を表示することができます。
ダブルクォーテーションで囲む必要があるコマンドの中には、日本語入力を受け付けていないコマンドも存在します。
必ずしも日本語入力できるとは限らないので、気をつけましょう。
7: =(イコール)
=(イコール)はスコアボードの値を指定するときやターゲットセレクターの指定などに使用します。
算数、数学の計算式で用いるイコールと同じ意味合いなので、使用されている部分の意味が分からないということはないと思います。
実際にイコールを使っているコマンドはこちら。
/give @a[scores={A=1}] minecraft:diamond 1
/give @a[tag=rice] minecraft:diamond 1
どちらもターゲットセレクターに使用されていますが、いずれにせよ「指定した条件が○○だった場合」という意味合いです。
上のコマンドではAというスコアが1の場合。
下のコマンドではriceというタグを持っている場合となります。
8: ,(カンマ)
,(カンマ)は複数の条件を指定する場合に必要な記号です。
使用する頻度は少ないですが、複数指定する際には必要なので重要な記号ですね。
今回は設置可能なアイテムを複数指定したコマンドで例を出します。
/give @p minecraft:diamond_block{CanPlaceOn:["minecraft:dirt","minecraft:diorite"]} 1
角括弧、ダブルクォーテーションの項目でも登場したコマンドですが、若干変更を加えています。
変更している箇所としては[]内のダブルクォーテーションで囲まれたアイテムIDを、カンマを使って区切っています。
こうすることで、CanPlaceOnの項目を複数選択することができるので、土と閃緑岩だけに設置することができるなんてブロックを得ることができます。
9: ’(アポストロフィー)
’(アポストロフィー)はかなり使う機会が少ない記号です。
筆者が知る限りでは、名前や説明文を指定したアイテムを付与する際に使うコマンドしか使いません。
具体的なコマンドはこちら。
/give @a minecraft:diamond{display:{Name:'[{"text":"水の宝石"}]',Lore:['[{"text":"水色に輝く宝石"}]']}} 1
使い方としては、括弧やダブルクォーテーションと同じように、文字を括るために使用します。
記号は使っていくうちに覚えていけばOK

さて、長々とコマンドに使用されるコマンドについて解説してきましたが、記号をいちいち覚える必要はありません。
座標を示すチルダとキャレットは簡単にでもいいので理解しておくべきですが、そのほかの大部分の記号は、コマンドを使っていくうちに覚えていけば問題ありません。
特に括弧の扱い方をいちいち覚えるのは面倒なことこの上ないです。
実際筆者自身も、使う頻度が少ないコマンドに関しては明確に覚えていません。
よく使うコマンドの場合はなんとなく打ち込んで上手くいきますが、覚えていないコマンドに関してはメモ書きからコピペして使います。
ひな型となるコマンドが長い場合でも、コピペして使います。
なので、コマンドはメモしておくのが1番大事です。
覚えるのは無理だと思ったときはメモアプリなどを頼りましょう。
どの記号を使うのかなどを事細かに覚える必要はありません!
まとめ
というわけで、今回のまとめです。
- 座標に関連する記号は~(チルダ)と^(キャレット)の2種
- それ以外の記号は9つある
- 座標に関する記号は理解しておくべきですが、それ以外はコマンドを使っていくうちに覚えていけば問題ありません
この記事は以上になります。