この記事では、Minecraft Java Edition(バージョン1.18)の情報をもとに執筆しています。
そのほかのバージョンや機種などでの動作は保証できません。
脱出マップを作りたいマインクラフター
「脱出マップってどうやって作るの? コマンドって使えないとだめだよね。具体的な作り方が知りたい。あと、配布する方法も知りたいなぁ……」
こんな疑問を解決します!
- 脱出マップ制作にコマンドは必須
- 脱出マップを作る手順
- マップを配布する方法
こんにちは! マインクラフターのなつめ(@natsume_717b)です。
マイクラ歴は5年程で、最近は脱出マップを配布・制作しています!
→配布マップ・ダウンロードページ
この記事では、脱出マップの作り方から配布方法までを具体的に1から解説しています。
なので、脱出マップを作ってみたい、配布したいと思っていながら中々手が出ない方でも、この記事を読めば実際にどうやるのかが分かります!
まず初めにコマンドの必要性について解説し、その後脱出マップを実際に作る手順を紹介。
完成したマップを配布する方法についても詳しく解説しているので、かなり参考になるかと思います。
コマンドが全くできないという方でも、問題ありません。
私自身、コマンドは全くできませんでしたが調べに調べてコマンドを習得、脱出マップの制作・配布を出来るようになりました。
その学んだコマンドのノウハウをこの記事でお伝えするということですね。
数時間かければマップが作れるというものではないので、どうしても時間がかかってしまいますが、頑張れば頑張るだけ良いものが出来上がりますよ。
それでは、コマンドの必要性から見ていきます。
脱出マップ制作にコマンドは必須
マップ制作をする上でコマンドは必須です。
というのも、コマンドでしかできないことが山ほどあるからです。
例を挙げるとすると、過去に解説したことのある「鍵を持ってドアに近づくことで自動でドアが開く」というギミックはコマンドでしかできないことを3つ使用しています。
その3つは以下の通り。
- 鍵を持っているかどうか
- ドアに近づいているかどうか
- 上記の2つを満たしている場合に、ドアを開けるようにするシステム
これら3つの要素はどれもコマンドでなければ、表現できません。
赤石回路ではアイテムの所持を確認することはできませんし、ドアとの距離を測ることも無理です。
上記ギミックの細かいことに関しては、鍵付きドアを作ろう!コマンドブロック2つで完成します!【Java版】にて解説していますので、気になる方はぜひどうぞ。
そのほかにも、説明文のついたアイテムを入手するのにもコマンドが必要です。
アイテムの説明文がないと使用用途を書き込めないので、使い道が分からないと遊んでくれているプレイヤーに不親切です。
不親切にしていいのは謎解き部分だけで、ゲームを進行させるうえで支障をきたす部分はなるべく減らしておくべきです。
なので、コマンド無しでは細かい部分のクオリティが下がってしまい、結果的に作品全体の質が悪くなってしまいます。
脱出マップ制作にコマンドは必須です。
コマンドが難しいのは、情報がネットに少ないことが原因
コマンドが必要なことは分かりましたが、「コマンドが全く分からない、全くの初心者でもコマンドって使えるようになるのかな?」と不安になるかもしれません。
ですが、問題はありません。
コマンドを勉強していくうえで1番の問題は、ネット上で解説されている量が少ないことです。
コマンドそのものは言うほど難しいものではありません。
難しいコマンドも中にはありますが、それはごくごく一部です。
なので、コマンドに関する正しい知識を手に入れる事さえできれば、コマンドは使えるようになります。
そのためにはこのブログを活用してもらったり、他の方のサイトで情報を集めてもらうのが良いですね。
実際、私自身はコマンドを誰かに直接教えてもらったことはなく、そのすべてがネットから情報をかき集めて学んだと言っても過言ではありません。
なので、不安になる必要はなく、代わりに情報を集める根気が必要となります。
当ブログのコマンドに関する記事は以下から探すことができます。
脱出マップを作る手順
脱出マップを作るにはおおよそ4段階の手順が必要です。
- ワールドの作成
- 脱出する舞台の建築
- コマンドを組む
- 試遊(デバッグ)
あると便利なもの
それぞれの手順について解説する前に、脱出マップ制作にあると便利なものを紹介したいと思います。
基本的にはJava版のマインクラフトを遊べる環境であれば、改めて取り揃えておくべきものはありません。
ですが、作業効率を良くするために、サイドボタン付きのマウスに変えることをおすすめします。
多くのサイドボタンが付いていると、その数だけショートカットを割り当てられるので、作業効率が格段に良くなります。
脱出マップを制作するのにそんなにショートカットが必要なのかというと、コマンドのコピペやブロックのスポイト、あまり知られていないホットバーの読み込みなどが1ボタンで行えるようになります。
本来2つのキーを押す必要があるコピペやホットバーの読み込みがボタン1つ押すだけで行えるようになるのは、かなり便利です。
1:ワールドの作成
脱出マップを制作するのに、まずはワールドの作成をします。
サバイバルモードで遊ぶ時のようにただクリエイティブのワールドを作ればいいというわけではなく、設定しておくべき項目が複数あるので、それらの解説をしていきます。
ワールド新規作成
まずは「ワールド新規作成」で以下のように設定しましょう。
mobを利用するマップを作製しようと考えている場合は、ピースフルではなくイージーにしておけばOKです。
ゲームルールの設定
余計なmobが湧かないようにスポーンに関係している設定を全てオフにします。
湧かなくなるだけですので、コマンドやスポーンエッグを使えばmobを沸かせることができます。
(難易度がピースフルだとmobを召喚しても即座に消えてしまうので、召喚させる場合はイージー以上の難易度にしておくこと)
ワールド内の時間やティックをカウントさせないようにします。
これで勝手に時間が経過することや、植物が成長することはありません。
その他のワールド設定
最後に村などの構造物が邪魔なので生成されないようにし、平らなワールドにするためにスーパーフラットにしています。
スーパーフラットのカスタマイズはいじらなくてOKです。
これで、ワールド生成の設定は完了です。
2:脱出する舞台の建築
ワールドを生成したら、まずは建築を行います。
コマンドをさっそく使ってみたいと思う気持ちも分かりますが、まずは建築です。
なぜかというと、座標を指定するコマンドを組む際に困るからですね。
要するにプレイヤーのテレポート先やブロックの出現場所などの指定をどこに設定すればいいのか分からないというわけですね。
なので、先に建築をしましょう。
ただし、脱出する場所以外に関してはコマンドを組んだ後に作成しても問題ありません。
あくまでも脱出するために必要なコマンドが打ち込められるようにするために、先に建築をしてコマンドを組めるようにします。
3:コマンドを組む
脱出の舞台となる建築を終えたら、いよいよコマンドを使っていきます。
この部分に関しては作りたいギミックによって使用するコマンドが変わってしまうので、詳しい解説は省かせていただきます。
以下の記事にて、脱出マップに絶対に使うであろうコマンドをまとめましたので、どのコマンドから勉強すればいいのか分からないなんて方は、ぜひ参考にしてみてください。
4:試遊(デバッグ)
コマンドを一通り組んだら、それで完成というわけではありません。
必ず試遊しましょう。
要するにテストプレイだとかデバッグというやつですね。
この作業をやらないと、必ずといっていいほど抜けがあったりゲームを進行する上での致命的なミスが残ったままになります。
なので友人にお願いしてもいいですし、自分自身でも良いので、まずは遊んでみましょう。
自分で遊ぶ際は出来るだけ寄り道をしたり、そんなことしないだろうという行動を取るべきです。
遊ぶプレイヤーは当然最適な答えを知らないので、隅々まで調べると言ってもおかしくありません。
なので、早々にクリアする動きだと見つからない抜けが出てきます。
また、試遊したデータをゲーム開始前まで元に戻すのは面倒なので、バックアップを取ってから遊ぶことをおすすめします。
バックアップのデータで遊んで、修正点を見つける。
その後、元のデータの方で修正し、再度バックアップを取ってそのデータで試遊するという流れですね。
バックアップの取り方は、【簡単】バックアップを取るにはsavesからコピーする【マイクラ】を参考にしてください。
遊ぶ前のみならず、製作途中でバックアップを取るのも大事なので、面倒くさがらずにきちんとバックアップを取っておきましょう。
試遊する回数の目安ですが、抜けやミスが見つからなくなるまででOKです。
自分は試遊している最中に要素を付け足したりするので、大体8~10回程度繰り返しますね。
これでようやく脱出マップの完成です!
次は完成した脱出マップを配布する方法を解説していきます。
マップを配布する方法
マップを配布する大まかな手順としては4行程です。
- ワールドアイコンの変更
- 注意書きの作成
- zipファイルにまとめる
- 配布サイトに投稿する
それぞれ見ていきましょう!
1:ワールドアイコンの変更
配布前の準備として、ワールドアイコンの変更を行います。
この作業は絶対に必要というわけではありませんが、やはりマップをダウンロードしてマップ選択画面に自動生成されたものではなく、マップ名が表示されているものなどの方がおしゃれです。
それだけで「このマップ手が込んでいるな」と思わせることにもなります。
そんなワールドアイコンの変更方法はマップのデータの中にあるicon.pngを変更すればOKです。
具体的なやり方を見ていきましょう。
1:ワールドアイコンを作成する
ワールドアイコンは64×64ピクセルの画像が使用されています。
なので、そのサイズで画像を用意すればOKです。
正方形の画像を用意して、PEKO STEPというサイトで64×64にサイズ変更するのが簡単ですね。
私はいつもこのサイトにお世話になっています。
画像にはワールド名を入れると、すぐにダウンロードしたマップだと理解してもらえるのでおすすめです。
2:icon.pngを変更する
画像を用意出来たら、次はその画像をワールドアイコンにする作業です。
まずはマインクラフトを起動してワールド選択画面に移ります。
そこで、制作した脱出マップを選択して「編集」という箇所をクリックしましょう。
「編集」をクリックした後は、「ワールドフォルダーを開く」をクリックすることで、そのマップのデータなどが収納されているフォルダーを開くことができます。
特殊文字(ウムラウト{Ä, ä; Ö, ö; Ü, ü}やエスツェット{ß}など)がワールド名に含まれていると開くことができないので、要注意です。
その場合は、別のセーブデータからワールドフォルダーを開き、savesという項目まで移動して該当するワールドのフォルダーを探してください。
「ワールドフォルダーを開く」をクリックして開いたフォルダーの中には、icon.pngというファイルがあります。
これがワールドアイコンの画像となっています。
なので、元あるicon.pngを削除してしまって、作成した画像をicon.pngに名前を変更してフォルダーに入れてしまってください。
これでワールドアイコンの変更は完了です。
マップ選択画面で変更されているか確かめてみましょう。
以下は実際に自分が配布しているマップのワールドアイコンを変更してみた例です。
(003というワールドのワールドアイコンが変更したものです)
2:注意書きの作成
注意書きというのは、いわゆるRead me.txtのこと。
遊ぶ前に読んでねというテキストファイルです。
「わざわざ個人製作の脱出マップに注意書きなんて必要なのか?」と思うかもしれませんが、あった方が不要なトラブルを招かずに済みます。
というのも、「このマップをダウンロードしたり遊んだ時に発生した、如何なる損害を請け負いません」と書いておけば、何か言いがかりをつけられたとしても「いや、ここに免責事項として書いてあるよね」と言えるわけです。
なので、用意しておきましょう。
また、プレイできる人数やModの使用、配信に関してなどについても記載しておくと、遊ぶ人に親切です。
以下の文面は、実際に自分が配布しているマップのものを改変しやすいようにしたものです。
この文面を使えば完璧というわけではありませんが、参考にしてもらえれば幸いです。
ダウンロードありがとうございます。 「ワールド名」作者の○○です。 ワールドに入ってからも幾つか設定に関する説明があるのですが、それ以外に説明しておくべきことを話させていただきます。 ~導入方法~ このテキストファイルを見ているということは、無事にzipファイルを解凍できているということだと思います。 同じ階層にあった「ワールド名」というフォルダをsavesに入れれば導入は完了となります。 ~マルチプレイについて~ 1人で制作しているため、マルチプレイによる挙動は確認しておりません。 制作する上で一応気を遣ったと言えば気を遣いましたが、どこかで不都合が生じる可能性は大いにあり得ます。 その際は適宜コマンドなどを用いて、生じた問題を解消してください。 ~Mod・データパックについて~ Mod・データパックは導入しないことを前提としております。 ただし、リプレイModなどのゲーム性を損なうものでなければ問題はないと思います。 ~動画・配信について~ 動画・配信はウェルカムです。 その際は、マップ名やダウンロードページ、製作者名も概要欄などに掲載してくれると嬉しいです。 ~連絡先~ Twitter ○○○○○○ ~免責事項~ 「ワールド名」をダウンロード・プレイする際に生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
このような内容をテキストファイルに保存すれば、注意書きの作成はOKです。
テキストファイルはメモ帳で全く問題ありません。
3:zipファイルにまとめる
脱出マップとRead me.txtファイルが用意出来たら、いよいよzipファイルにまとめます。
zipファイルとは複数のファイルをまとめたものと思っておけばOKです。
脱出マップのセーブデータとRead me.txtを選択した状態で、右クリック。
圧縮から.zipを選択すると、デスクトップにzipファイルが生成されているはずです。
4:配布サイトに投稿する
zipファイルが生成されたら、ようやっと配布サイトに投稿していきます。
利用する配布サイトの指示に従って作業を進めていきましょう。
配布するサイトによって手順や使用が異なりますので、ここでは配布するのにおすすめなサイトを紹介させていただきます。
マインクラフトコロニー
おすすめ度の高いサイトです。
サイト自体が見やすく、親しみが持てます。
肝心の投稿のしやすさなどにもこれといったデメリットを感じないので、特に理由がないのならばこのサイトで良いと思います。
World Minecraft
検索結果で1番目に出てくる配布サイトです。
時折、上手くページが開かれれないのが難点ですが、ページを更新すれば基本的にすぐ接続できるのでそこまで気にすることはないかなと思います。
まとめ
これで脱出マップの制作から配布までの流れは一通り掴めたはずです。
あとは実行するか否かですので、奮起して頑張りましょう。
この記事をきっかけに脱出マップを配布しましたなんて方がいたら、嬉しく思います。
その時はぜひ教えてくださいね。
この記事は以上になります。