
MTG初心者
「開始フェイズは何をするタイミングなの?」
こんな疑問を解決します!
- 開始フェイズはこれから行動するための準備をするタイミング
- アンタップ・ステップについて
- アップキープ・ステップについて
- ドロー・ステップについて
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はターンを構成しているフェイズの中でも1番初めに訪れる開始フェイズについて解説していきます。
開始フェイズは3つのステップに分かれており、それぞれのステップについても詳しく解説しましたので、この記事さえ読めば開始フェイズについて9割は理解できます!
ともかく、さっそく見ていきましょう!
開始フェイズはこれから行動するための準備をするタイミング

開始フェイズは自分のターンを迎えて最初に訪れるフェイズになります。
なので、これから行動するための準備をするタイミングだと思えばOKです。
そんな開始フェイズは3つのステップに分けられます。
その3つとは、アンタップ・ステップ、アップキープ・ステップ、ドロー・ステップになります。
今あげた順番は実際にゲーム中に発生する順番と同じです。
なので、自分のターンを迎えたらまずはアンタップ・ステップ。
その次にアップキープ・ステップ、最後にドロー・ステップが行われます。
開始フェイズが3つに分けられているのには、明確な理由がありますので、それらを見ていきましょう!
アンタップ・ステップ
アンタップ・ステップはタップしているカードをアンタップするタイミングになります。
タップとは横向き、アンタップは縦向きの事ですね。
なので分かりやすく言うと、横になっているカードを縦になおすタイミングになります。
縦にすることで、マナの生成や能力の起動、攻撃などが再びできるようになります。
基本的にはこれだけですが、時折能力によってアンタップ・ステップにアンタップしなくなるという効果を持ったカードが存在します。
例を挙げると英雄譚の1つである「キオーラ、海神を打ち倒す」のⅡの能力ですね。

エンチャント — 英雄譚
I ― 呪禁を持つ青の8/8のクラーケン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
II ― 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールしていて土地でないパーマネントをすべてタップする。それらは、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
III ― 対戦相手がコントロールしているパーマネント1つを対象とし、それのコントロールを得る。それをアンタップする。
英雄譚の扱い方については分からなくて大丈夫です。
ただ例として挙げただけですので。
「キオーラ、海神を打ち倒す」のⅡの能力が発揮されると、次のアンタップ・ステップにアンタップすることができません。
つまり、アンタップ・ステップを迎えても横向きのカードが横向きのままということです。
クリーチャーなら攻撃もブロックも出来ず、土地の場合はマナの生成ができなくなるので、強力な能力の部類に入ります。
また、アンタップ・ステップにはフェイジングという能力の処理をします。
ですが、その使用頻度の低さから説明は割愛します。
フェイジングに関しては覚えなくても問題ありません。
使うときになったら覚えましょう。
というわけで、アンタップ・ステップには横向きのカードを縦にするタイミングになります。
アンタップ・ステップには優先権がない
アンタップ・ステップには優先権が存在しません。
どういうことかというと、アンタップ・ステップには呪文や能力を使うことはできないということです。
しかし、中にはこのステップで誘発される能力もあります。
そういったカードは次に優先権を得た時に処理されることになります。
つまり、次に紹介するアップキープ・ステップにてスタックに積まれます。
というわけで、アップキープ・ステップについて次は見ていきましょう!
アップキープ・ステップ
アップキープ・ステップは、基本的には何もしないステップになります。
ですがアップキープ・ステップに処理する能力や、先ほど紹介したアンタップ・ステップに誘発された能力があれば、その処理をします。
この処理は、アップキープ・ステップに入った時点でターンプレイヤーが得る優先権よりも前に処理します。
503.1a そのアンタップ・ステップの間に誘発した能力と、そのアップキープ・ステップの開始時に誘発する能力が、アクティブ・プレイヤーが優先権を得る前に、それらの誘発した順番によらず、スタックに積まれる(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
アップキープ・ステップに処理する能力を持つカードとしては「予言された壊滅」などがありますね。

エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは土地でもトークンでもないパーマネント1つを生け贄に捧げる。そのプレイヤーがそうできないなら、そのプレイヤーはカード1枚を捨て、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたはカードを1枚引き、あなたは2点のライフを得て、あなたは警戒を持つ白の2/2の騎士クリーチャー・トークンを1体生成し、その後あなたは予言された壊滅を生け贄に捧げる。
なので、パーマネントを生け贄に捧げる能力はターンプレイヤーが優先権を得る前にスタックに積まれます。
そしてアンタップ・ステップに誘発された能力があれば、好きな順でスタックに積むことができます。
(どちらの能力も自分がコントロールしている能力の場合。対戦相手の能力がスタックに積まれるならば、APNAP順に従います)
スタックやAPNAP順については、スタックについて丸わかり!カードの処理について知ろう!【MTG】にて解説しています。
というわけで、基本的にはスルーするステップではありますが、特定のカードや能力の処理をするのがアップキープ・ステップになります。
対戦相手がドローする前に行動できるタイミングでもある
アップキープ・ステップについてお話したいことというと、対戦相手がドローする前に行動できるタイミングでもあるということです。
というのも、アップキープ時に処理する能力が解決されたあとはターンプレイヤーが優先権を得ます。
当然ターンプレイヤーが優先権をパスすれば、非ターンプレイヤーに優先権が周ってきます。
この時に何もしなければパスで良いのですが、土地をタップする能力を持つ「リシャーダの港」のような事前に使っておくことで強いカードも存在します。
このように対戦相手がメインフェイズに入る前に使っておきたい能力は、アップキープ・ステップに使うとより対戦で有利になります。
ドロー・ステップ
ドロー・ステップはカードゲームといえばのステップ。
「ドロー!」と宣言しているあれです。
ただ、なぜかMTGのテキスト欄には「カードを引いたとき」などと書かれ、「ドローしたとき」とは書かれていないです。
ちょっと悲しい……。
と、そんな余談は置いておきますが、ドロー・ステップはカードを引くステップになります。
このカードを引くという行為は、ターン起因処理というスタックを用いない処理になります。
ターン起因処理とは、ステップやフェイズに入った際や終わった時に自動的に行われる処理の事です。
というわけで、簡潔に言うならばカードを引いている時は介入しない、出来ないと思えばOKです。
そして、カードを引くというターン起因処理が終われば、ターンプレイヤーが優先権を得ます。
このあたりは通常の優先権のルールとなんら変わらないので、割愛します。
ドロー・ステップはカードを引くタイミング。
これを覚えればOKです!
まとめ
というわけで、開始フェイズの3つのステップについて解説しました。
このフェイズが終わると次はメインフェイズという最も自由に行動できるタイミングです。
メイン・フェイズについては【ルール解説】土地を置いて呪文を唱える!メイン・フェイズにできること!にて解説しています。
続けてフェイズについて知りたい方はぜひ読んでくださいね。
それでは、今回のおさらいです!
- 開始フェイズには3つのステップがある。
→アンタップ・ステップ、アップキープ・ステップ、ドロー・ステップ - アンタップ・ステップ
→横向きのカードを縦にする。優先権がないため、誘発された能力は次のアップキープ・ステップで処理する。 - アップキープ・ステップ
→カードや能力の処理をする。優先権が得られる。 - ドロー・ステップ
→カードを引く。優先権もある。
この記事は以上になります。