
サイクリングを知らないMTG初心者
「能力の最後の方に『サイクリング』と書かれているカードを手に入れたんだけど、サイクリングってどういう能力なの?」
こんな疑問を解決します!
- サイクリングは手札交換ができる能力
- サイクリングするタイミング
- サイクリング最強カードは、「天頂の閃光」
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はキーワード能力の1つである、サイクリングの解説や使い方をお話していきます!
サイクリングは手札交換ができる能力

サイクリングとは、カードを1枚引く能力の事です。
能力を起動した際、サイクリングとして能力を起動したカードを手札から墓地に捨てるので、実質1枚捨てて1枚カードを引いたことになります。
なので、手札交換能力と私は言わせてもらっています。
サイクリング能力を起動する上で、正確な文面は以下の通りですね。
702.28a サイクリングは、サイクリングを持つカードがプレイヤーの手札にあるときにのみ機能する起動型能力である。「サイクリング [コスト]/cycling [cost]」は、「[コスト], 手札からこのカードを捨てる:カードを1枚引く。」を意味する。
出典:マジック総合ルール(和訳 20200925.0 版)
サイクリング能力はマナコストの支払いが必要ですが、基本的には無色指定なので必要な数のマナを用意出来れば起動することができます。
しかし一部のカードでは、色指定のあるサイクリング能力もあるので要注意です。
例を挙げると、「サメ台風」が有名です。

エンチャント
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、飛行を持つ青のX/Xのサメ・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xは、その呪文の点数で見たマナ・コストに等しい。
サイクリング(X)(1)(青)あなたがサメ台風をサイクリングしたとき、飛行を持つ青のX/Xのサメ・クリーチャー・トークンを1体生成する。
サイクリングするには、青マナが必要ですね。
また、支払ったマナに応じたステータスを持つサメトークンを生成する能力もあります。
このように例外もやや存在するので、知らないカードでサイクリングされたときは一応確認した方が良いですよ。
とはいえ、サイクリングと言えば基本的にはカードを引くだけの能力です。
サイクリングした時に誘発される能力を持つカード
サイクリングした際に能力を誘発するカードも存在します。
今回はサイクリングデッキでよく使われる、4種類のクリーチャーを紹介します。
それぞれ自己強化、トークン生成、ライフ回復、ダメージを与えることができます。

クリーチャー
あなたが他のカードをサイクリングするたび、繁栄の狐の上に+1/+1カウンターを1個置く。
サイクリング(1)

クリーチャー
各ターン内で初めてあなたが他のカードをサイクリングするたび、白の1/1の人間・兵士クリーチャー・トークンを1体生成する。
サイクリング(2)

クリーチャー
あなたが他のカードをサイクリングするたび、あなたは1点のライフを得る。
サイクリング(1)

クリーチャー
あなたが他のカードをサイクリングするたび、ドラニスの刺突者は各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。
サイクリング(1)
サイクリングするタイミング

サイクリングは起動型能力ですので、マナコストさえ用意出来れば比較的好きなタイミングで起動することができます。
そんな中でも、相手ターンの終了時にサイクリングするのがおすすめです。
その理由としては
- 土地がアンタップのままだと、インスタント呪文などを持っていると対戦相手に思わせられる。
ということがあります。
つまり、土地をアンタップのままにして置くことで打ち消し呪文や除去呪文を唱えられる状態だと対戦相手に示唆できるわけです。
ただし、サイクリングデッキはデッキのほとんどをサイクリング能力を持つカードで構成するので、極端な構築になります。
なので、騙せるのは序盤だけだと思った方が良いですね。
対戦相手にサイクリングデッキだとバレると、除去の少なさや打ち消し呪文のないのを前提に行動されてしまいます。
相手ターン終了時にサイクリングしないこともありえます。
その理由には、誘発能力を使いたいときなどですね。
先ほど紹介した4種のクリーチャーが除去される際には、サイクリングを行って能力だけは誘発しておくなんて戦術を取ることもあります。
なので、必ずしも相手ターン終了時にサイクリングをする必要はありません。
とはいえマナを使いきって無防備になるのも、対戦相手にチャンスを与えるだけなので、やはり相手ターン終了時にサイクリングするべきだと思います。
サイクリング最強カードは、「天頂の閃光」

サイクリングを扱う上で欠かせないのが、「天頂の閃光」というカード。
このカード自身にはサイクリング能力がついていませんが、墓地のサイクリングを持つカードの数に応じて強力になるカードです。

インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。天頂の閃光はそれにX点のダメージを与え、あなたはX点のライフを得る。Xは、あなたの墓地にありサイクリング能力を持つカードの枚数に等しい。
このカードは1枚で10点以上のダメージを与えることも珍しくなく、サイクリングデッキにおいてキーカードです。
また、与えるダメージと同等の点数だけ自分のライフを回復するので、1度通った時点で大きくライフ差をつけることができます。
インスタントなので、対戦相手がマナを使い切って「打ち消し呪文を打つことができないこと」を確認してから唱えることも可能と、かなり強力な1枚です。
しいて弱点を挙げるなら、サイクリングデッキを使っているのが相手にバレた時点でこのカードの存在は確実に警戒されます。
また、墓地を追放する「魂標ランタン」などもサイドボードに多く見られるので、せっかく溜めた墓地を空にされることもあります。

アーティファクト
魂標ランタンが戦場に出たとき、墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。
(T),魂標ランタンを生け贄に捧げる:各対戦相手の墓地を追放する。
(1),(T),魂標ランタンを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。
この記事は以上になります。