
MTGを始めたい初心者さん
「MTGのルールを勉強していたんだけど、領域ってなに?カードを置く場所っていうのは分かるんだけど、種類が色々あるし、それぞれどういった役割なの?」
こんな疑問を解決します!
- 領域とはカードを置く場所のこと
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はカードを置く場所について説明していきます。
カードを置く場所は「領域」と総称され、MTGには7つの領域が存在しています。
それぞれどのような役割があるのかを説明していますので、さっそく見ていきましょう!
領域とはカードを置く場所のこと

領域とは、オブジェクトを置く場所の総称です。
「オブジェクトってなに?」と思う方は、カードを置く場所と覚えても大丈夫です。
カード=オブジェクトではないので要注意。
簡単に理解するために噛み砕いた説明をしています。
領域の種類としては7種類存在し、「手札、ライブラリー、墓地、戦場、スタック、追放、統率」の7つになります。
400.1. 領域は、オブジェクトがゲーム中に存在しうる場所である。通常、「ライブラリー/Library」「手札/Hand」「戦場/Battlefield」「墓地/Graveyard」「スタック/Stack」「追放/Exile」「統率/Command」の7つの領域が存在する。古いカードでは「アンティ/ante」領域を用いるものもある。ライブラリー、手札、墓地はプレイヤーごとに存在し、他の領域はすべてのプレイヤーが共用する。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
MTGは明確に領域の場所が決められていませんが、ほとんどのプレイヤーは以下のようにカードを置いています。

ただし、あくまでも上記の置き方は一般的な話で、状況に応じて位置をずらしたりもします。
ライブラリーと墓地の位置が逆になっている置き方をする人は多いですね。
また先述した7つの領域のほかに、「アンティ」と呼ばれる領域も存在しますがこれは覚えなくて大丈夫です。
というのも「アンティ」という名前からもわかるように、賭けに関連する領域だからです。
今現在「アンティ」を用いるカードは、すべてのフォーマットで使用することができないよう規制されています。
なので、覚える必要は全くありません。
ですので、まずはアンティを除いた7つの領域を覚えましょう!
手札
手札とは引いたカードを持っておく領域になります。
手札は対戦相手から見えないように持ちます。
要するに、ババ抜きと同じですね。
402.1. 手札は、プレイヤーが引いたカードを持っておく場所である。他の効果によってカードが手札に戻されることもある。ゲームの開始時に、それぞれのプレイヤーは通常7枚である初期手札枚数分のカードを引く。rule 103〔ゲームの始め方〕参照。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
そして、手札には上限となる枚数が定められています。
というのも、手札は7枚が上限です。
手札が7枚を超えると7枚になるように、後述する墓地という領域に捨てなくてはいけないのですが、7枚を超えた瞬間に捨てなくてはならないわけではありません。
ターンを終了する際にクリンナップ・ステップというタイミングがあり、その時点で捨てればOKです。
もちろん、クリンナップ・ステップまでに7枚以下にしてしまえば、捨てる必要はありません。
また、この7枚という上限を変更するカードも存在します。
こういったカードは数が多くあるわけではないので、「そんなカードがあるんだ」程度の認識で大丈夫です。
例を挙げておくと、「海門修復」があります。

ソーサリー
あなたの手札にあるカードの枚数に1を足した枚数のカードを引く。このゲームの残りの間、あなたの手札の上限はなくなる。
再誕の海門(裏面)
土地
再誕の海門が戦場に出るに際し、あなたは3点のライフを支払ってもよい。そうしないなら、これはタップ状態で戦場に出る。
(T):(青)を加える。
海門修復を使うことで、本来7枚までの上限に制限がなくなります。
ライブラリー
ライブラリーとはデッキを置く場所になります。
デッキは中身が見えないように裏向きに置いて、指示がない限りは中を見たり順番を変えることはできません。
401.1. ゲームが始まるとき、各プレイヤーのデッキはそのライブラリーとなる。
401.2. それぞれのライブラリーは、一つの、裏向きの束でなければならない。プレイヤーはライブラリーのカードを覗いたり、その順序を変化させてはならない。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
カードを引くという指示があれば、このライブラリーの1番上から1枚引きます。
(2枚引くという指示であれば、2枚引きます)
墓地
墓地とは、使い終わったカードを置く場所になります。
使い終わっているカードですので、墓地に置くカードは表向きに置きます。
墓地に置く際は、上に重ねていきます。
もし複数のカードが同時に墓地に送られる場合は、その順番は自分で決めることができます。
404.1. プレイヤーの墓地とは、そのプレイヤーの捨て札の束である。打ち消された、捨てられた、破壊された、または生け贄に捧げられたオブジェクト、ならびに解決が終わったインスタント・呪文やソーサリー・呪文はオーナーの墓地の一番上に置かれる。各プレイヤーの墓地は、最初は空である。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
戦場
戦場はパーマネントなどを置く場所になります。
パーマネントとは、土地、クリーチャー、プレインズウォーカー、エンチャント、アーティファクトの5つです。
パーマネントについては戦場に出るカードがパーマネント・カード! 5種類あります!にて解説しているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
パーマネントのほかには、クリーチャーのように扱うトークンなども戦場に出ます。
戦場に出ているクリーチャーで戦闘を行って、攻防を繰り広げるのがMTGにおける基本的な戦い方です。
なので、戦場とはその名の通り、戦いを行うためのカードを出す場所と思えばOKです。
403.1. プレイヤー間のやりとりの主な舞台になるのは戦場である。戦場は、最初は空である。プレイヤーがコントロールしているパーマネントは、通常、そのプレイヤーの目の前の戦場に置かれるが、(他のプレイヤーのパーマネントにつけられたオーラなどの)特定の場合には、他のプレイヤーにより近いところに置かれることがある。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
スタック
スタックとは、カード(能力)の処理をするために存在する領域です。
このスタックについては説明が長くなるため、別記事にて解説します。
追放
追放領域とは、追放されたカードを置く場所になります。
MTGにはカードを追放する能力が存在し、永久的に追放するものもあれば一時的に追放するものがあります。
406.1. 追放 領域はオブジェクトを保持する領域である。オブジェクトを戻る手段を持たずに追放する呪文や能力もあれば、オブジェクトを一時的にだけ追放する呪文や能力もある。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
追放されたカードを手札や戦場に戻すカードは基本的に存在しません。
なので、追放領域に置かれたカードはそのゲーム中はもう使えないものと思いましょう。
統率
統率領域は使用頻度が低い領域になります。
というのも、統率領域は紋章を置く場所になるからです。
408.1. 統率領域は、特別に定められた、ゲーム全体に影響を及ぼす効果を持つオブジェクトだけが置かれるゲームの場所である。それらのオブジェクトはパーマネントではなく、破壊されることもない。
408.2. 紋章は統率領域に生成されうる。rule 114〔紋章〕参照。
出典:マジック総合ルール(和訳 20210202.1 版)
紋章はプレインズウォーカーによって生成されますが、プレインズウォーカーの中でも一部のカードしか生成する能力を持たないので、統率領域を使用することは少ないです。
紋章については、紋章は破壊できません!その理由はパーマネントではないから!にて紋章の基本的な説明をしていますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
また、統率領域は統率者戦で使う領域でもあります。
統率者戦では、統率者というデッキの中心となるカードを決めます。
統率者はゲーム開始時から統率領域に存在し、手札にあるかのように唱えることができます。
そのほかにも幾つか統率者戦における統率領域に関するルールがあるのですが、今回は割愛します。
ともかく、スタンダードなどの通常のフォーマットで遊ぶ際は使用頻度が少ないのであまり気にしなくて問題ありません。
まとめ
- 領域は7つある
→手札、ライブラリー、墓地、戦場、スタック、追放、統率 - 手札
→引いたカードを持っておく場所 - ライブラリー
→デッキを置いておく場所 - 墓地
→使い終わったカードを置く場所 - 戦場
→クリーチャーや土地、アーティファクト、エンチャントなどを出す場所 - スタック
→カードや能力を処理する場所 - 追放
→追放されたカードを置く場所 - 統率
→紋章を置く場所
この記事は以上になります。