
MTG初心者
「呪禁とプロテクションの違いって何? どっちも相手からの守る能力なんじゃないの?」
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回は呪禁とプロテクションの違いについてお話していきます!
内容は以下の通りです!
それでは早速見ていきましょう!
呪禁とプロテクションは違う

呪禁とプロテクションは一見似ていますが、異なる能力です。
異なる点を挙げると、2点。
- どちらの能力も自身を守る能力だが、その範囲が異なる。
- プロテクションは各カードごとに守れる範囲が指定されている。
それぞれ詳しく見ていきます!
どちらの能力も自身を守る能力だが、その範囲が異なる
呪禁とプロテクションは守れる範囲が違います。
呪禁は対戦相手のカードや能力の対象にならない能力。
プロテクションは指定されている性質を持つカードや能力の対象にならないほか、指定しているカードからブロック等されない能力です。
702.11b パーマネントが持つ呪禁は「このパーマネントはあなたの対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象にならない」を意味する。
702.16b プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つ呪文の対象にならず、記述された性質を持つ能力の発生源からの能力の対象にもならない。
出典:マジック総合ルール(和訳 20200925.0 版)
要するに、呪禁は対戦相手からならばどんなカード(能力)でも対象に取ることができません。
そしてプロテクションの場合相手からはもちろん、自分のカードや能力でも対象に取ることができないということです。
例を挙げるならば、「浄光の使徒」と「無情な行動」
「浄光の使徒」はプロテクション(黒)を持っています。そして、「無情な行動」は黒の除去呪文です。

クリーチャー
プロテクション(黒)
(2):墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。

インスタント
以下から1つを選ぶ。
・カウンターが置かれていないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体を対象とし、それの上からカウンター最大3個を取り除く。
なので、自分の「浄光の使徒」を対象に「無情な行動」を唱えることは不可能です。
しかしながら、もし「浄光の使徒」が呪禁だったならば、自分の「浄光の使徒」を破壊できるということです。
まぁ自分のクリーチャーを破壊ことをする状況は中々ないと思いますが……。
ともかく、カードの対象の点で言えば呪禁は対戦相手からの対象、プロテクションは自分、対戦相手問わずに対象にできないということです。
プロテクションは戦闘においても発揮する
プロテクションは対象にならない以外にも、戦闘において対象となるクリーチャーからブロックされない能力もあります。
702.16f プロテクションを持つ攻撃クリーチャーは、記述された性質を持つクリーチャーによってブロックされない。
出典:マジック総合ルール(和訳 20200925.0 版)
先ほど例に挙げた「浄光の使徒」ならば、黒のクリーチャーにブロックされないということですね。
これは黒を含んだ多色でも有効なので、「トリックスター、ザレス・サン」などでもブロックされないということになります。
もちろん、混成マナを持つ「夢の巣のルールス」からもブロックされることはありません。
意外と忘れやすいので、しっかり覚えておきましょう!

伝説のクリーチャー
瞬速
(2)(青)(黒),あなたがコントロールしていて攻撃していてブロックされていないならず者1体をオーナーの手札に戻す:あなたの手札からトリックスター、ザレス・サンをタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。
トリックスター、ザレス・サンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーの墓地からパーマネント・カード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。

伝説のクリーチャー
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている各パーマネント・カードが、それぞれ点数で見たマナ・コストが2以下であること。
絆魂
あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地から点数で見たマナ・コストが2以下のパーマネント呪文を1つ唱えてもよい。
プロテクションは対象からのダメージも軽減する
もう一つ忘れやすいのが、プロテクションを持っているクリーチャーは対象となるカードや能力からのダメージを軽減します。
702.16e プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つダメージの発生源から与えられる全てのダメージを軽減する。
出典:マジック総合ルール(和訳 20200925.0 版)
なので、プロテクション(赤)を持っているのならば、「峰の恐怖」の能力によってダメージを受けることはないということです。
とはいえ、「峰の恐怖」の場合プレイヤーにダメージを与えてきそうですが。

クリーチャー
飛行
対戦相手が峰の恐怖を対象として呪文を唱えるためのコストはライフ3点だけ多くなる。
他のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。峰の恐怖はそれに、その戦場に出たクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
「峰の恐怖」がプレイヤーを対象とする場合の対処法も全くないわけではありません。
「ルーンの光輪」のようなプレイヤーにプロテクションを付与できるカードも存在するので、必ずしもプレイヤーにダメージを与えられると過信はできませんね。

エンチャント
ルーンの光輪が戦場に出るに際し、カード名1つを選ぶ。 あなたはプロテクション(その選ばれたカード名)を持つ。
プロテクションは各カードごとに守れる範囲が指定されている
呪禁と違ってプロテクションはカードごとにプロテクションできる範囲が指定されています。
一般的なのは、色で指定されている場合です。
散々例に挙げた「浄光の使徒」は黒を指定しています。
だからこそ、「無情な行動」で破壊できないんでしたね。
また、「ルーンの光輪」では自身でカード名を一つ宣言して、それをプロテクションの範囲にすることができました。
そのほかには、種族や多色を指定している場合があります。
「悪斬の天使」や「石造りの海蛇」がこれに当てはまります。

クリーチャー
飛行、先制攻撃、絆魂
プロテクション(デーモン)、プロテクション(ドラゴン)

アーティファクト クリーチャー
到達、トランプル、プロテクション(多色)
石とぐろの海蛇は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
このようにカードごとに指定している性質が異なるので、プロテクションを持つカードを使用する際はきちんと確認しておきましょう!
まとめ
- 呪禁は対戦相手のカードや能力から対象にならない
- プロテクションは指定している性質を持つカードや能力から対象にならない。
加えて、それらの性質を持つカードからブロックされない上にダメージを軽減する。
この記事は以上になります。
→どちらの能力も自身を守る能力だが、その範囲が異なる