
英雄譚に期待するMTGプレイヤー
「カルドハイムのパックを剝いていると、英雄譚が多く出てきた! カルドハイムでは、どのくらい英雄譚が登場したの? どんなカードが使えそう?」
こんな疑問を解決します!
- カルドハイムには英雄譚が20種類収録された
- 英雄譚、色別一覧
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はカルドハイムで登場した英雄譚についてお話していきます!
英雄譚は複数の能力を持っているため、強力なカードであることが多いです。
英雄譚のルールについては、英雄譚は毎ターン異なる能力を発揮する!英雄譚の使い方を解説【MTG】にて解説していますので、併せて読んでみてくださいね。
それでは、さっそく見ていきましょう!
カルドハイムには英雄譚が20種類収録された

カルドハイムには、計20種類の英雄譚が収録されています。
1枚1枚の説明は後程しますが、どれも2色のマナが必要なエンチャントでレア度はアンコモンかレアが各1枚ずつ収録されています。
1枚でも使いやすい英雄譚から、特定の種族をサポートする英雄譚などさまざまな英雄譚がありますので、次はそれぞれのカードを見ていきます。
英雄譚、色別一覧

色の組み合わせ別にカルドハイムに収録される英雄譚を紹介していきます。
レア、アンコモンの順に紹介しています。
青白(アゾリウス)

エンチャント — 英雄譚
I ― 飛行を持つ青の1/1の鳥クリーチャー・トークン1体を生成する。あなたは2点のライフを得る。
II ― このターン、あなたがコントロールしていて飛行を持つクリーチャー1体以上がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーの手札を見てカード1枚を引く。
III ― あなたはゲームの外部からあなたがオーナーであるカード1枚をあなたのライブラリーの一番上に置いてもよい。
このカードは飛行を持つ鳥トークンを生成する能力、それと相性の良いカードを引く能力。最後の能力はサイドボードから好きなカードをデッキトップに置ける能力になります。
1番特徴的なのは、最後の能力でしょうか。
ただし、手札にすぐ加わるわけではないので選ぶカードにはセンスが必要になります。
Ⅱの能力では、相手の手札を見れるのでアゾリウスカラーが得意とする除去、打ち消しの使いどころを見極めやすくなるのがGoodです!

エンチャント — 英雄譚
I ― あなたは、あなたがオーナーであり追放領域にあり予顕されているカード1枚につき2点のライフを得る。
II ― (白)(青)を加える。このマナは、カードを予顕するためか予顕を持つ呪文を唱えるためにのみ使用できる。
III ― あなたの墓地から予顕を持つカード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
ライフゲイン、マナの補充、手札回収とサポート的な能力が多く、どれもが予顕が関わっている能力です。
使用率は低そうな印象ですが、Ⅱの能力で実質マナを支払うことなく予顕できるのは良いですね。
白黒(オルゾフ)

エンチャント — 英雄譚
I ― 飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・戦士クリーチャー・トークン1体を生成する。
II ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべての天使は「(T):このクリーチャーのパワーよりもパワーが小さいクリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。」を得る。
III ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべての天使は二段攻撃を得る。
マナコストの色が厳しめな代わりに、戦場に出た時点で優秀なトークンを生成できます。
また、その後の能力も生み出したトークンを補助する能力で固められており、天使・戦士トークンさえ守れれば強力な1枚となってくれます。
「ゼンディカーの夜明け」では「エメリアの呼び声」が登場しているほか、カルドハイムそのものにも「シュタルンハイムの解放」という天使を含むトークンを生成するカードがあります。
それらのカードと組み合わせると、より「フィーヤの報復」を活かせますね!

エンチャント — 英雄譚
I,II ― あなたがコントロールしているクリーチャー1体を選ぶ。あなたの次のターンまで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーが受けるすべてのダメージは、代わりにそのクリーチャーが受ける。
III ― あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とする。それを飛行カウンター1個が置かれた状態で戦場に戻す。そのクリーチャーは、それの他のタイプに加えて天使・戦士でもある。
Ⅰ、Ⅱの能力は自分のクリーチャー1体にダメージを集約させる能力。
Ⅲの能力で自分のクリーチャーを墓地から戦場に戻せるので、ダメージを集約させたクリーチャーを戦場に戻すことが可能。
ETB能力と相性が良さそうですが、強い気はしませんね。
青黒(ディミーア)

エンチャント — 英雄譚
I ― 各プレイヤーはそれぞれカード4枚を切削する。その後、あなたは各墓地からそれぞれ、クリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を追放してもよい。
II,III ― ターン終了時まで、あなたはナーフィ王の裏切りによって追放されているカードの中から呪文を唱えてもよく、それらの呪文を唱えるために任意のマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。
青黒と言えば、青黒ローグで切削をしてくるデッキというイメージの人も多いのではないでしょうか。
このカードも切削能力を備えており、さらにはその後墓地のカードを追放出来ます。Ⅱ、Ⅲの能力でその追放したカードを唱えることができ、安定してゲームを進めていくことができますね。
また、対戦相手のクロクサなどを対策するのにも、使いやすいのではないでしょうか。

エンチャント — 英雄譚
I ― クリーチャー2体を対象とする。あなたはそれらのコントロールを交換してもよい。
II ― 共通のカード・タイプを持ち基本でもクリーチャーでもないパーマネント2つを対象とする。あなたはそれらのコントロールを交換してもよい。
III ― プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
コントロールを入れ替える能力が基本的な英雄譚。
劣勢時の時には重宝する能力ですね。
ただし、対戦相手に左右されがちなのが難点。
Ⅲの能力も3点ドレインなので、強いとは言い難いカードです……。
青赤(イゼット)

エンチャント — 英雄譚
I ― 霜と火の戦いは、巨人でない各クリーチャーと各プレインズウォーカーにそれぞれ4点のダメージを与える。
II ― 占術3を行う。
III ― このターン、あなたが点数で見たマナ・コストが5以上の呪文を唱えるたび、カード2枚を引き、その後カード1枚を捨てる。
5マナと重い代わりに戦場に出た時点で全除去に近い能力を発揮します。
巨人以外にダメージを与えるので、巨人を扱うデッキで使いたいですね。
Ⅱの能力は占術3と地味ですが、その後の能力でカードを引く能力に活かせます。
ヨーリオンと合わせれば、かろうじヨーリオンのタフネスを1残しつつ繰り返し全体除去を放つことができます。

エンチャント — 英雄譚
I ― 占術2を行う。
II ― カード1枚を引く。その後、あなたはあなたの手札から巨人カード1枚を公開してもよい。そうしたとき、対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。巨人たちの侵略はそれに2点のダメージを与える。
III ― このターン、あなたが次の巨人呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。
マナコストの軽い英雄譚。
Ⅱの能力は序盤からカードを引けるので優秀ですね。
さらに2点与える能力は「砕骨の巨人」を彷彿とさせます。
もちろんこのカードと砕骨の巨人と合わせれば、序盤からライフを削りに行きやすいです。
先ほどの「霜と火の戦い」同様、巨人と相性の良い1枚です。
黒赤(ラクドス)

エンチャント — 英雄譚
I ― 威迫を持つ赤の2/3のデーモン・狂戦士クリーチャー・トークン1体を生成する。
II ― このターン、狂戦士1体が攻撃するたび、あなたはカード1枚を引き、1点のライフを失う。
III ― あなたがコントロールしている狂戦士1体につき(赤)を加える。ターン終了時まで、このマナはステップやフェイズの終了に際して無くならない。
カルドハイムでは狂戦士が多く登場しており、このカードもその狂戦士を強化するカードになります。
トークン生成のほか、ライフと引き換えにカードを引く能力。
赤マナの追加も引いたカードを活かすのに使いやすい能力になります。
生成したトークンをすぐ処理されてしまうと、Ⅱの能力が無駄になるので対戦相手次第ではありますが、3マナ揃った時点で唱えるかどうかは考え物です。

エンチャント — 英雄譚
I ― あなたはクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。カルダールの悪しき復活はそれに3点のダメージを与える。
II ― 各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
III ― あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とする。それを戦場に戻す。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。あなたの次のターンまで、それは速攻を得る。
戦場に出た際の能力はクリーチャー1体を失って3点与えるという微妙な能力。
インスタントではないので、対戦相手の呪文に合わせて唱えることができないのが残念ですね。
そのほかの能力も4マナ支払ってまで使いたい能力かというと、やはり微妙。
強い点を挙げるならば、Ⅲの能力で強力なクリーチャーを蘇生しつつ速攻を付与するので、一気に勝負を決める可能性がある点ですね。
黒緑(ゴルガリ)

エンチャント — 英雄譚
I ― カード3枚を切削する。あなたは、あなたの墓地からエルフかタイヴァーであるカード1枚を戦場に出してもよい。
II ― あなたがコントロールしている各エルフの上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く。
III ― このターン、あなたがコントロールしているエルフ1体が攻撃するたび、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。
戦闘に強い1枚。
エルフかタイヴァーを蘇生でき、その後は戦闘補助の能力で固められています。
自分のクリーチャーを強化するだけでなく、相手のクリーチャーを弱体化させる能力もあるので、意外にも器用なカードです。
対戦相手の接死持ち1/1が居る場合でも安心ですね。

エンチャント — 英雄譚
I ― 対戦相手がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。それを破壊する。
II ― あなたのライブラリーから森カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
III ― ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは接死を得る。
まず初めに、土地以外のパーマネントを破壊できるのが非常に強力。
通常のデッキならばクリーチャーを破壊して、コントロールデッキのようにクリーチャーが少なくてもエンチャントやアーティファクトを破壊出来ます。
また、その後は「森」を戦場に出せるのでマナ加速にもなり、安定して使いやすいです。
Ⅲの能力だけはおまけと考えてもいいと思います。
それを差し引いても扱いやすいカードと言えます。
赤緑(グルール)

エンチャント — 英雄譚
I ― 土地1つを対象とする。それを破壊する。
II ― 墓地から土地カード1枚を対象とする。それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
III ― 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールしている土地の数があなたよりも少ないなら、その差に等しい数の、トランプルを持つ緑の4/4のトロール・戦士クリーチャー・トークンを生成する。
土地破壊という珍しい能力がついている英雄譚。
戦場に出た際に誘発されるので、ヨーリオンと組み合わせて土地を複数破壊しても面白いかもしれません。
Ⅱの能力では土地を加速し、Ⅲの能力で優秀なトークンを複数生成して一気に攻めることが可能です。
6マナで唱えるまでのターンは遅くなりがちなので、マナクリーチャーなどと合わせて早い段階で唱えたいですね。

エンチャント — 英雄譚
I ― あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー最大1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。
II ― あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする。(赤)を加える。そのクリーチャーの上に+1/+1カウンター2個を置く。
III ― あなたは、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーの中で最大のパワーに等しい点数のライフを得る。
2マナという軽さを持ちつつも、戦場に出た際の能力が格闘を行う能力。
つまるところ、お互いにクリーチャーが並んでいる状況ではないことが多いので、2マナ揃えてすぐ唱えるという呪文ではないのがネック。
せっかくの強みを損している気がします。
中盤に少ないマナコストで相手のクリーチャーを処理できると考えて使えば、このカードの強みを引き出せるかと思います。
赤白(ボロス)

エンチャント — 英雄譚
I ― あなたのライブラリーの一番上からカード4枚を追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。
II,III ― このターン、あなたが呪文を唱えるたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。
デッキから4枚のカードを追放してプレイすることができるようになる英雄譚。
単純に使用できるカードが増えるので、思っている以上に有能です。
また、Ⅱ、Ⅲの能力で呪文を唱えるたびに自分のクリーチャーを強化できるので、より多い枚数を唱えるように選ぶことがⅠの能力で可能。
この英雄譚自体が4マナなので、2、3個の+1/+1カウンターを乗せることは難しくありません。

エンチャント — 英雄譚
I,II ― 宝物トークン1つを生成する。
III ― あなたのライブラリーから《戦闘の神、ハルヴァール》という名前のカード1枚か装備品カード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
好きな色を出せるようになる宝物トークンを生成できます。
白赤のデッキにタッチで他の色を採用しやすくなりますね。
Ⅲの能力はサーチ対象が限定的ではありますが、「戦闘の神、ハルヴァール」というクリーチャーか装備品をサーチできます。
かなりデッキを選ぶことになるので、上手く活かすことは難しそうです。
緑白(セレズニア)

エンチャント — 英雄譚
I ― 白の1/1の人間・戦士クリーチャー・トークン1体を生成する。
II ― 緑の1/1のエルフ・戦士クリーチャー・トークン1体を生成する。
III ― あなたがコントロールしていて互いに異なる名前を持ちアーティファクトやクリーチャーである望む数のトークンを選ぶ。それらそれぞれにつき、それのコピーであるトークン1つを生成する。
どの能力もトークンを展開する能力を持ちます。
上手くいけばこのカード1枚で4体のトークンを戦場に並べることができます。
そのままでは、1/1と弱いステータスなので上手く強化して使ってあげたいですね。
構築戦では、微妙ですね。
ドラフトなどでは横並びするので、まだ使える気がします。

エンチャント — 英雄譚
I,II ― クリーチャー最大1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。
III ― 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャーの中で最大のパワーを持つクリーチャー1体を追放する。
自分のクリーチャーを強化しつつ、最後の能力では対戦相手のコントロールする最も高いパワーを追放します。
諸刃の剣ではありますが、相手のクリーチャーに+1/+1カウンターを置いて、追放するクリーチャーをある程度こちら側で操作することも可能です。
カウンターを乗せることはできあませんが、呪禁持ちなども追放できるのは、好印象です。
緑青(シミック)

エンチャント — 英雄譚
I ― 多相を持つ青の2/2の多相の戦士クリーチャー・トークン1体を生成する。
II ― あなたがコントロールしている望む数の多相の戦士クリーチャーを対象とする。それらは基本のパワーとタフネスが4/4になる。
III ― クリーチャー最大1体かプレインズウォーカー最大1体を対象とする。あなたがコントロールしていてパワーが4以上である各クリーチャーはそれぞれ、自身のパワーに等しい点数のダメージをそのパーマネントに与える。
この英雄譚は1枚で完結するタイプのカード。
初めに2/2のトークンを生成し、その後は4/4に変化。最後の能力で4点以上のダメージをクリーチャーかプレインズウォーカーに与えることができます。
多相をサポートするカードなので、パーティを意識したデッキとも相性が良さそうですね。

エンチャント — 英雄譚
I ― カード3枚を切削する。
II ― あなたの墓地から氷雪パーマネント・カード最大2枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。
III ― 各墓地からそれぞれカード3枚を選ぶ。それらのオーナーはそれらのカードを自分のライブラリーに加えて切り直す。
最たる能力はⅡの、氷雪パーマネントを回収する能力だと思います。
2マナで最大2枚を戻せるのは、メリットが大きいですね。
Ⅲの能力は環境や対戦相手次第では有能な能力になります。
脱出対策になりますね。
「ナーフィ王の裏切り」とはまた違った対策法です。
まとめ
- 各色の組み合わせごとに、レアとアンコモンの英雄譚がある。
- 英雄譚は複数の能力を持っているため、基本的には強いことが多い。
→ただし必ずしも強いとは限らない。
この記事は以上になります。