
MTGプレイヤー
「『ティボルトの計略』ってやっていることおかしくない!? 禁止にすべきだよ!!」
こんな話題を話していきます!
※筆者の考えを話しているだけで、確実たる証拠はありません。
ですので、あくまで意見の1つとして捉えてください。
- 「ティボルトの計略」が禁止になりえる可能性2選
- 「ティボルトの計略」はどうすれば良かったのか
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はカルドハイムで登場した「ティボルトの計略」についてお話していきます!

インスタント
呪文1つを対象とする。それを打ち消す。1か2か3を無作為に選ぶ。その呪文のコントローラーはその選んだ数に等しい枚数のカードを切削する。その後、その呪文と違う名前を持ち土地でないカードが追放されるまで、自分のライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。そのプレイヤーはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、そのプレイヤーはそれらの追放されたカードを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
長いテキストですが簡単に説明すると
- 呪文を打ち消す。
- ランダムに切削する。
- デッキトップから土地以外が出るまでめくり、めくられた呪文を代わりに唱える。
といった感じ。
このカードが話題になっている理由としては、ゲーム序盤から強力な呪文を唱えられている点。
Twitterなどでも「禁止になるだろ」という声がかなり多いです。
この記事では、何故禁止になりそうなのかを説明していきます。
「ティボルトの計略」が禁止になりえる可能性2選

今回、ティボルトの計略が禁止される要因として、2つ紹介します。
さっそく見ていきましょう!
理由その1:戦略性を生み出さない
「ティボルトの計略」が持つ、1番の害悪な要素として挙げられるのは高コストのパーマネントをゲーム序盤から唱えることができる点です。
要するにコストの踏み倒しですね。
この能力のせいで、最速2ターン目に「精霊龍、ウギン」や「発生の根本原理」を唱えることができてしまいます。
![Ugin, the Spirit Dragon / 精霊龍、ウギン (8) 伝説のプレインズウォーカー — ウギン(Ugin) [+2]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。精霊龍、ウギンはそれに3点のダメージを与える。 [-X]:点数で見たマナ・コストがX以下の、1色以上の色を持つ各パーマネントをそれぞれ追放する。 [-10]:あなたは7点のライフを得て、カードを7枚引く。その後、あなたの手札にある最大7枚までのパーマネント・カードを戦場に出す。 7](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_lossy,ret_img,w_230,h_320/https://natsumake.com/wp-content/uploads/2021/01/bandicam-2020-12-15-10-33-32-177.jpg)
伝説のプレインズウォーカー
[+2]:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。精霊龍、ウギンはそれに3点のダメージを与える。
[-X]:点数で見たマナ・コストがX以下の、1色以上の色を持つ各パーマネントをそれぞれ追放する。
[-10]:あなたは7点のライフを得て、カードを7枚引く。その後、あなたの手札にある最大7枚までのパーマネント・カードを戦場に出す。

ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚見る。その中から望む枚数のパーマネント・カードを戦場に出し、残りをあなたの手札に加える。発生の根本原理を追放する。
具体的には、0マナで唱えられる「トーモッドの墓所」や「石造りの海蛇」を唱えて、それに対して「ティボルトの計略」を唱えるといった具合。
上記で紹介した2枚でなくとも、「キオーラ、海神を打ち倒す」、「夢さらい」などの強力な呪文は多く存在します。
ここまでの説明でご理解いただけるかと思いますが、これをやられるとゲーム性が皆無。
一方的に高いカードパワーでゲームを終わらせることになります。
ティボルトの計略そのものが2マナなので、打ち消し呪文を用意しても正直間に合いません。
先攻を毎回取れているならば、「否認」といった他のデッキと当たった際でも使いやすいカードが存在します。
しかし、後攻の場合は最速で唱えられるティボルトの計略に対して、1マナの打ち消し呪文を用意しなくてなりません。
これは現スタンダードだと、「唱え損ね」か「一枚岩の防衛」しかありません。

インスタント
インスタントかソーサリーである呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(3)を支払わないかぎり、それを打ち消す。

インスタント
クリーチャーでない呪文1つを対象とする。それのコントローラーが、(1)に加えてあなたのパーティーを構成しているクリーチャー1体につき追加の(1)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
どちらのカードも使ったことのない人が多いと思います。
なぜなら、打ち消し呪文の中では弱いカードだから。
ティボルトの計略を使うデッキが大半ならまだしも、そのためだけに採用するのは気が引けます。
ということで、ゲーム序盤からフィニッシャー級の呪文が唱えられてきます。
これは戦略なんてものが存在しないとも言えます。
いわゆる運ゲーですね。
接戦の挙句、最後の最後で運ゲーならカードゲームらしくてお互い納得できるプレイヤーも多いはず。
ですが、序盤から強力なカードが引けるかどうか運ゲーするのは、カードゲームとしてどうなのかと思います。
全く勝てないわけではない
そんなティボルトの計略を使ったデッキですが、相手をしていて全く勝てないわけではありません。
ですが、あまり気分の良いものではないです。
というのも初手でほとんど勝敗が決まるデッキなので、対戦相手はキーパーツが揃うまでマリガンを繰り返し、揃わなければ投了します。
また、結局のところランダムでデッキトップをめくるので、打ち消すために採用されている0マナのカードがめくれたりもするかもしれません。
そうなれば相手はただアドバンテージを損失しているだけです。
ですので、まったく勝てないわけではありませんが、後者はデッキ構築である程度カバーできてしまいます。
最も重要なのは、前者の理由。
マリガンだけで投了ということは、対戦そのものをしていないに等しいです。
こんなゲームを楽しいとプレイヤーは皆無でしょう。MTGを非常につまらなくしています。
こういった点もユーザーの不満に繋がっていると思います。
理由その2:「創造の座、オムナス」と同じ結果を招くのでは
「創造の座、オムナス」が最速で禁止カードになったことは、記憶に新しいと思います。
禁止カードになった経緯としては、大会に参加した大多数の人数がオムナスを採用したデッキを使用していたことが理由の1つにあります。
詳しくは下記の記事を読んでみてくださいね。
オムナスの大会使用率やその理由が書かれています。
実はこれと同じ結末を辿るのではないかと密かに思っています。
要するに、大会シーンでこぞって「ティボルトの計略」を使うのではないかと危惧しているのです。
もしそうなれば禁止は避けられないと思います。
ただ、プロとも呼ばれる人たちが運ゲーを好んでするのかと言われると疑問ではあります。
コロナの影響で大会の数が減ってはいますが、気になるところですね。
「ティボルトの計略」はどうすれば良かったのか

結局のところ、「ティボルトの計略」がもう少し制限がつくだけでバランスの取れたカードとして存在できたことだと思います。
例えば、代わりに唱えられる呪文を、打ち消したマナコスト以下の呪文だけにするなどです。
「自分の呪文に対して唱えることはできない」という1文があっても良かったと思います。
そのほかには、打ち消した呪文と同じ色を持っていることが条件などと代替案は私の中だけでも多いです。
とはいえ、正式にリリースされてしまったカードにとやかく言ってどうにかなる問題ではありませんが笑
「創造の座、オムナス」の際はマナコストが4必要なこともあり、戦おうと思えばまだ勝負にはなりました。
ですが、2ターン目でウギンを出されては勝負する気も失せてしまいます。
個人的な感想ではありますが、正直オムナスより質が悪いですね。
まとめ
- ティボルトの計略はゲーム序盤から高コストマナを唱えることができる。
→戦略性の欠如に繋がる - 「創造の座、オムナス」と同じように、大会での使用率次第で禁止は充分にありえるのでは。
この記事は以上になります。