
MTG初心者
「対戦相手が『異形化』ってカードで土地が4枚しかないのに6マナの『夢さらい』を出してきた! これってルール違反じゃないの? どうして出せるのか教えて!」
こんな疑問を解決します!
- 異形化はクリーチャー呪文を唱えているわけじゃない
こんにちは! MTGプレイヤーのナツメ(@natsume_717b)です。
今回はどうして異形化で土地の枚数以上のクリーチャーが出せるのかを解説していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
異形化はクリーチャー呪文を唱えているわけじゃない

「異形化」というカードは、クリーチャー呪文を唱えているわけではありません。
ただ戦場に出しているだけです。

ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。そのクリーチャーのコントローラーは、クリーチャー・カードが公開されるまで、自分のライブラリの一番上からカードを1枚ずつ公開する。そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、その後、残りを自分のライブラリーに加えて切り直す。
ですので、戦場に出るクリーチャーのマナ・コストなどを考慮する必要は一切存在しません。
言うなれば、一種の「マナ・コストの踏み倒し」ですね。
「マナ・コストの踏み倒し」=従来のマナ・コストよりも少ないマナで使用すること。
マナ・コストの踏み倒しという点では、最近「ティボルトの計略」が登場し悪さをしていますね。(その悪行からモダンにおいて禁止カードになりましたね)

インスタント
呪文1つを対象とする。それを打ち消す。1か2か3を無作為に選ぶ。その呪文のコントローラーはその選んだ数に等しい枚数のカードを切削する。その後、その呪文と違う名前を持ち土地でないカードが追放されるまで、自分のライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。そのプレイヤーはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、そのプレイヤーはそれらの追放されたカードを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
ティボルトの計略の場合は唱える必要性があるため、「マナ・コストを支払うことなく」という一文が追加されています。
つまり、唱える必要のあるマナ・コストの踏み倒しの場合は、「マナ・コストを支払うことなく」という文章が必要ということですね。
「異形化」の場合は、「戦場に出す」という言葉で完結しているので、マナ・コスト云々の問題はないということになります。
また「土地の枚数が足りなくない?」という疑問もあるかもしれませんが、この疑問も唱えているわけじゃないので、問題ありません。
「土地の枚数以上のマナ・コストを持つカードを使うことはできない」なんてルールは存在しませんからね。
「唱える」という文章がないので、「異形化」は土地の枚数以上のクリーチャーも出せます!
異形化で出すカードといえば、夢さらい
異形化で出すカードといえば、「夢さらい」が有名です。
いわゆるジェスカイカラー(白青赤)のデッキですね。
デッキ内のクリーチャーを「夢さらい」だけにすることで、「異形化」を唱えることが「夢さらい」を戦場に出すことと同義になります。

クリーチャー
飛行、絆魂
あなたがカードを1枚引くたび、ターン終了時まで、夢さらいは+1/+0の修整を受ける。 夢さらいが攻撃するたび、カードを1枚引く。
カード1枚を捨てる:ターン終了時まで、夢さらいは呪禁を得る。これをタップする。
夢さらいを最速で4ターン目に出すことで強い圧をかけるほか、飛行と絆魂を持っている上に攻撃するたびに1枚カードを引きます。
なので、戦闘さえしてしまえば相当なアドバンテージを稼ぎます。
さらには呪禁の付与も「手札を1枚捨てるだけ」と簡単に行えるので、全体除去などを持ち合わせていない対戦相手の場合、中々対処することができません。
デッキによっては詰みになる可能性も大いにあります。
アドバンテージを簡単に稼げる、除去されにくいという2点から「異形化」によって出されるクリーチャーとして選ばれています。
最近では、戦場に居続けるほどアドバンテージを稼げる「星界の大蛇、コーマ」が採用されることも多いですね。
逆をいうと、ピンポイントで全体除去を打たれる可能性も大きいです。
「夢さらい」さえ処理してしまえば、戦力が落ちることを対戦相手は分かっているからですね。
なので、あえて打ち消し呪文を打てるまで待ったり、他の戦略で攻めていくなどとプレイングが要求されます。
まとめ
- 「戦場に出す」は唱えているわけじゃない。
→土地の枚数(生成できるマナの数)が関係ない。 - 「唱える必要がある」かつ「マナ・コストの踏み倒し」をする呪文の場合には、「マナ・コストを支払うことなく」の文章が含まれている。
- 「異形化」で「夢さらい」が出される理由は、アドバンテージと耐性の2点。
この記事は以上になります。